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C.ペッグ著『モンゴルの音楽・踊り・口承文芸』

キャロル・ペッグ『モンゴルの音楽・踊り・口承文芸』(Pegg, Carole ”Mongolian Music, Dance, & Oral Narrative”, University of Washington Press, 2001.)
目次

謝辞

1、パフォーマンス
第一部 民族性・歴史・場を演じる
2、交流
3、声の芸能
4、楽器と踊り

第二部 聖域を身体化する
5、民間信仰の儀式
6、シャーマン化
7、仏教の実践の伝統

第三部 社会性、時間、空間をつくる
8、家庭内儀礼
9、スポーツと遊び
10、牧畜と狩り

第四部 政治的アイデンティティの転換
11、社会主義的国民意識
12、分離と多様性
13、さいごに


モンゴル語語句
インタビュー資料
参考文献
索引

扉文
 音楽、踊り、口承文芸は、それらの演じ手、受け手をして民族的、政治的な共同体の一員たりえさせ、さらにこの世とあの世、あるいは歴史やそこに登場する英雄たち、はては精霊たち、神々までとも結びつけるアイデンティティを生み出す力を持っています。本書はそんな力への賛歌なのです。
 芸能において、モンゴル人たちはモンゴル社会の三つの異なった文化的時代区分を呼び起こします。彼らの多くは、公式には古きモンゴルの伝統とされている様々なものに従事していますが、その伝統は1921年の社会主義革命後に個人のレベルで行われてきたものであったり、再創造されたものであったりします。中には1990年の民主化以前に知られるようになった伝統のソヴィエト式変形とでも言えるような芸能を生き永らえさせていたり、他にも世界の舞台において他の音楽との出会いを享受する中で新しい舞台芸術創造に挑んでいる人がいます。
 かつてのモンゴルでは、信仰がモンゴル人たちの自己認識の基礎となっていたし、自然界に満ち溢れ、その一部をなすとされている霊的存在と人間との交感は、芸能によってなされていた。キャロル・ペッグはモンゴルの民間信仰、シャーマニズム、仏教が織り成す重層的モザイク状態に対しすぐれた見解を示しています。
 社会主義政権は多様性を持っていたモンゴル人のアイデンティティを、芸能をイデオロギー操作の道具として使いながら、単一で、均質で、社会主義的な一つのアイデンティティをもつように融合させようとした。1990年民主革命が平和裏に起こって以来、モンゴル人はあからさまに芸能を「モンゴル性」を打ち出すために、差異を再び立ち顕すために、そして民族的、宗教的、政治的、ジェンダー的、階級的つながりの復活のために利用し始めています。ペッグは数多くの純粋なレパートリーに光を当てることによってモンゴル人と、再びモンゴル社会を演じている彼らの芸能の多様性豊かな様を明らかにしているのです。

 キャロル・ペッグはケンブリッジ大学の社会人類学部と音楽学科で教鞭をとっており、『イギリス民族音楽学』誌の編集者も兼任している。彼女は民族音楽学者として、また演奏家として1987年、モンゴル、内モンゴル、中国の辺鄙な地で遊牧民と行動を共にし、また都会に住むモンゴル人たちとも活動を行った。彼女はイギリスや香港在住のモンゴル人音楽家ともツアーを行った。
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Yapony Bagsh

Author:Yapony Bagsh
Welcome to the world of Mongolian music! I've studied Mongolian language and musical culture in Ulaanbaatar(the capital of Mongolia) for one year. I hope you enjoy various music of Mongolic peoples.

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